「ねぇねぇ美姫…」

私は翔さんの自己紹介が気になって、美姫に小声で話しかけた。


「ん?何〜?」

「翔さんってさ…もしやあの…東谷先輩??」

「え??うん…確か名字東谷だったけど…え??知り合い?」

キョトンとした顔で私を見る美姫。

「違う違う!!!だって、東谷 翔ってゆったら凄い荒れてたぢゃん?!?三年の目立ってるグループん中にいてさぁ」

「え、そうだったっけー?!知らなかったあ!」


大丈夫か…美姫…
去年いた先輩なのに…


「え、何々?俺の事知ってた?」

私達の会話に気付いた翔さんが後ろから割り込んできた。


「あ、あ、はい!!!」


「へーえ翔の事知ってたんだぁー」


仁禾さんがニヤニヤしながら話しかけてきた。

「あっいやっでも好きだったとかじゃ、ないですよ?!?」

「梨依子ちゃん、その言い方は酷くね??」

しゅん、とした顔で翔さんがゆう。

「そうそ、そこまでゆったら翔が可哀相だよ(笑」

仁禾さんに言われてしまった…

「すいませ〜ん…」

「まあ謝る事じゃねーわ!てか梨依子ちゃん自己紹してよ♪」

翔さんが場を盛り上げる様に話題を変えた。