「つきましたあっ♪」

え…??

美姫が私を連れて来たのはマンションだった。


「ちょーい待ち。買い物やないの??」


私は不思議な顔をして美姫に尋ねた。

「あ〜ん〜っ…まあ気にしないしない!!早く入ろ!」


え、いや、気にするって。

何々?怖い事でもされる?

って美姫に限ってんな事ないか。


私は美姫に強引に中へと連行された。




ピッピッピッ
なれた手つきで部屋番号とインターホンを押す美姫。

【−っはーい、美姫??】


少し高めの男の声がする。


「うん、美姫!!!開けて〜」

美姫がそうゆうとマンションのドアが開いた。


エレベーターに乗り、部屋の前につくとドアが開いた。



「美姫〜!待ってたよーあ、友達??」

さっきのインターホンの相手と思われるやたらとテンション高い男がでてきた。



「友達のりぃ♪男だけじゃむさ苦しいから女の子連れてきたげた。もー皆きてんの??」


どうやらこの男と美姫はやたら親しいらしい−…
ってじゃなきゃ普通家に来ないわな…。

てか、皆…って何人もいるわけ…。ハァ…。


状況がイマイチ理解出来ない。


私が険しい表情でテンション高い男を睨んでいたのだろう。
テンション高男が私に話しかけてきた。

「あ、美姫に聞いてない??俺、美姫の彼氏の佑斗。」

自分の事を指さしながらテンション高男はそう言った。


え?初耳。美姫に彼氏いたんだ…



私は本当??って問うように美姫を見た。


ニヤニヤしながらピースを向ける、美姫。


まあ彼氏なら信用できるわな…多分…。