青く広い海、白い砂浜、焼け付くような太陽…!!!!!
まさに、夏!サマーだよ!
「「きゃ〜綺麗!!」」
私と美姫は中学生っぽい子供みたいな声で叫んだ。
「子供やなあ〜かわえー!」
佑斗さんが美姫に抱き着く…
熱々ですわ…
ところで!仁禾さんといた女の名前は?
私がずっと女を見ていると、その女も睨んできた…
何こいつ!正直気に入らない…。
「あ、こいつ俺の…まあ女友達だわ」
そんな空気に気付いたかのように仁禾さんが喋りだした。
「どおも…由美です…」
ゆみというその人は、
ちっちゃくて白くてふわふわした感じで赤ちゃんみたい。
なのにどこからかトゲトゲした空気が放たれていた。
「こいつこれでも高2だから!」
仁禾さんが笑って由美さんの頭をぽんっと叩いた。
−ズキっ
ん?なんで胸が痛むの?
変だよ私…
−もう美姫と佑斗さん達はその場にいなくて、私と翔さんと仁禾さん由美さんだけだった。
気まずい!もうやだ!
「翔さん!行こう!」
私は翔さんの腕を引っ張って荷物が置いてある場所へと行った。
−その時のあなたの気持ちなんて、私は気付かなかったよ、気付けなかった…

