ま、私には関係ないよね。
仁禾さんにも彼女がいたのかもしれない。


なんて思いながら翔さんや佑斗さんや美姫の側に行った。


なんか、モヤモヤする!


「じゃっ行くか!!!」

そんな私の気持ちを破るかの様に佑斗さんが立ち上がった。



「何で行くの?」


「おやじの車借りる〜」

「えっ?!?」

「実は無免許で………って宥志の彼女免許持ち!笑」

「そ、私が運転するよ」

大人っぽい女性が私に話しかけてきた。


黒いロングヘアーにきりっとした顔立ち。
美人、知的、才色兼美、
って感じだ。

名前は香織さん。

宥志さんと凄いお似合い。


一体、このメンバーは何学年の人がいるんだろう。年齢ばらばら。



「じゃ行くか!」
やたらでかい佑斗さんパパの車ででかけた。
8人なんてぎりぎり。
ぎゅうぎゅう。


「てか翔さ〜んやったねぇ」

ニヤニヤして美姫が翔さんにひじうちをする。
「いや、まだだから!てかまだ分かんないし……」

と言いながら私をちらっと見た。



「ん?何の話?」

横から仁禾さんが乱入してきた。



「な、なんでもないから!!!」



私は必要以上の声を出してしまった…


「ご、ごめん…」


仁禾さんが謝り、場はシーンとなる。


「…ってかさ、着くよ!」


香織さんの明るい声で場はまた盛り上がった。