祐介さんは鍵を開けて私を玄関に入れてくれました。
「どうぞ」
「お邪魔します」
私はお辞儀をしました。
玄関にはたくさん靴がありました。
衣装持ちなのですね。
部屋は案外狭く、中にテレビが見えました。
きれいに片付いていると言うか…物が少ない。
「ごめん今は牛乳しかないんだけど、いいかな?」
「牛乳は、私飲めないのです」
これ本当。
私たちかぐや姫は牛乳が飲めないのです。
「そう…じゃあどこかにおいしいの飲みに行こうか?」
「はい!お願いします!メロンソーダ!」
「じゃあ駅まで行こう」
「駅までお散歩ですね」


