私は竹の外に出ると少しずつ大きくなります。
そういう仕組みなのです。
最大150センチまで大きくなります。
私は手のひらに正座したまんま、
徐々に大きくなりました。
なので男の人はだんだん辛くなってきます。
「あ、もう大丈夫です。
歩きますので降ろしてください」
「大きくなってる…」
「はい。最大150センチまで巨大化します」
「小さいのですね…」
「一応かぐや姫ですので…」
「かぐや姫、って、お姫さまなのですか?」
「姫ではないです。かぐや姫です。そういう種類なのです」
「はぁ…」
「でも月から来ました。これ本当」
「はぁ…」
「あの…お名前聞いてもいいですか?」
「おれ?は、岸、祐介」
「祐介さん!ユウスケさん!」
「え、うん…」


