そして置いて行かれた彼は、
いつか俺とまた出会ったなら、
その時はもう逃がさないと、決めたらしい



そして首輪。




……おかしいけど、まあいい。

彼の嗜好故だろう。


とりえず忘れていた事を謝る。

預けられていた事は覚えているけれど、
彼と遊んだことは、ぼんやりとしか浮かんでこない。



そして今。

俺が居なくならないと言ったから、
もう、首輪はいらない。


買ったばっかりの首輪も、お役御免だ。
ゴミ箱に放り込まれた。


「あ、でもこっちはたまに使うか」


俺に着ける方は、捨てずに仕舞われた。


……使うんだ。

別にいいけど。