彼の部屋の、テーブルの上に置かれた物は レザーブレスのような、 リストバンドのようなそれが左右繋がった ……つまりは手枷だ。 それと、やたら光沢のある 黒いガムテープのような物。 それらを俺の前に並べて、 彼は楽しそうに笑っている。 そして言う。 「どっちがいい?」 「……違いはあるのか?」 どちらを選んでも、 同じ結果しか見えてこない。 「痕が残らないのと、 こっちは……残るかもね」 後者をとても嬉しそうに言う彼に、 しかし俺は前者を選んだ。 その事にも何故か彼は嬉しそうだ。