切ない恋物語

学校が終わった。
「永遠、まっすぐ帰るか？」
慶斗が聞いた。
「帰るけど」
俺は答えた。
「途中まで、一緒に帰ろうぜ」
「おう」
「永遠、バイバイ」
夢果だった。
「また、明日な」





慶斗と一緒に教室を出た。
「どうゆうことだよ！いつの間に仲良くなったんだよ」
慶斗はものすごい不思議がっている。
「おまえが寝てる時？」
「やるな、おまえ」
「別に」
「おまえ、モテそうだもんな」
慶斗は言った。
「そうでもねぇよ。付き合ったこととかないし」
俺は言った。
「ねぇの？マジ！？でも、告られたことはあんだろ？」
「まぁ、あるけど。でも、好きでもないやつと付き合えないし」
「それもそうだな」
その時、慶斗の表情が一瞬悲しそうに見えた。





慶斗と別れ、俺は家に帰った。





今まで、人を好きになったことはない。





だから、夢果が俺の初めての恋の相手。





夢果を守りたい。





これが、恋する気持ちなんだ。