二年生になって、一週間が経った頃。
「良かったね、また四人同じクラスになって」
夢果が言った。
「そうだな」
「あれ?沙姫と慶斗はまだ来てないの?」
「来てないな」
俺は辺りを見回した。





その時、ドアが開いた。そこには、手を繋いでいる慶斗と沙姫がいた。




「どうゆうこと?」




夢果が聞いた。





「こうゆうこと」
慶斗は沙姫を見て、微笑んだ。



沙姫は、少し照れている。





「マジで!?」



俺は驚いた。夢果も驚いている。





二人は、友達から恋人になっていた。






その日の放課後。俺は慶斗と帰っていた。夢果は沙姫と帰った。夢果は、沙姫に色々聞くことがあると言い、慶斗に今日は沙姫を借りると言っていた。俺も、慶斗に聞きたいことがあった。