切ない恋物語

「ごめんね。遅くなって。待ったでしょ」
夢果は言った。
「待ってねぇよ」
「永遠、どうゆうことか説明してくんねぇ?」
慶斗はまだ分かっていない。
「坂城くん、ごめんね。永遠に頼んだの私なの」
「えっ?」
慶斗は混乱している。
「夢果の友達が、俺たちと友達になりたいんだって」
夢果の隣りにいた女の子が口を開いた。
「初めまして。川瀬沙姫(カワセサキ)です」
沙姫は、ペコリと頭を下げた。
「俺は、結崎永遠。こっちが」
「坂城慶斗。よろしく」
「よろしくです」
沙姫は言った。
「じゃ、行こっか」
夢果が言った。
そして、学校を後にした。





それから、四人で少し遊んだ。俺と夢果は、家が同じ方向だから俺が送って行くことになった。そして、偶然にも、慶斗と沙姫は家の方向が同じ。
「また、明日。学校で」
夢果が言った。沙姫は手を振っている。慶斗たちと別れた。





帰り道。夢果と二人っきりで緊張していた。