――――― 「ねぇねぇ、葵!見た!?野木先輩っ」 学校に着くや否や、真由が興奮したように私の元へやって来た。 「野木先輩…?見てないけど…」 「もーっ!!髪切っててマジでかっこ良かったんだからっ」 そんな事知らないよ… 何て心の中では思ったけれど、そんな事言える筈もなく 「そうなんだー!早く見たいなっ」 私は真由に向かってそう言うしかなかった。