「ったりめーだろっ
お前はオレの生徒なんだから」
「だよねー」

「着いたぜ
降りろよ」

「はいはい」


――できることなら
このままずっとここにいたい

義家の温もりと
安らぎの側に…

でも―――


「あっ!!何してんだお前っ!!」
「バカかーっっ
オレの車にーっっ」

「いーぢゃんっ」


――このまま義家に
甘えていたら母とは一生
分かり合えない

あたしは決めた

――この学校をやめる