「逃げんな 傷を作って楽になって 生きてくなんてこの学校では するなしなくていい オレがいつだって守って やるから」 「…つっ…」 「――あたし知らなかった 紅子はいつも明るく 笑ってたのにあんなに 苦しんでたなんて…」 「…この学校ではみんな目に 見えねぇ問題ってやつを 背負ってるからな」