それから約1週間が過ぎた
毎日放課後駅前に通った
だけどそれらしき人影すら見えない
「昨日も会えなかったの?」
「うん…」
「もう一週間ねぇ」
毎日毎日雪は頑張ってる
運命だと感じた人を見つけるために
「今日こそ!!見つけてみせる!!」
会える可能性なんて0に等しい
それなのに諦めようとしない
ほんと雪には驚く…と言うより感心する
「そうだと良わね」
あたしも頑張らないと…
雪を見ていると思う
未だに彼に何も聞けないまま
頑張らなきゃいけないのはあたしも同じ
だけど…どうしても踏み出せない
真実を知るのが怖いから
元也が大好きだから…
「美久…?」
「…」
「おーい、美久っ!?」
「え?」
「どうしたの??」
「なんでもない!!」
最近の美久は少しだけ変
ぼーっとしてることが多くなった
美久もきっといろいろ抱えてるんだね?
…

