そっか…… あたしのキスに 応えてくれたわけじゃないんだよね...。 別に、 期待してたわけじゃないけど 期待してないわけでもなかった。 じゃあ バレないうちに早くこの場を離れなきゃ。 「じゃあ、ね。桐野くん」 彼の少し体温のある頭を そっと手で持ち上げて、 まだ使っていないタオルを 机の上において、 そのタオルの上に 彼の頭をそっと乗っけた。