出会いは密室で[完]





しばらくは
放心状態だったけど、



冷静になったときには
彼の頭があたしのすぐ横にあって



その彼は寝息を立てていた。


「やっ...」




寝息が首の筋にあたって
少しくすぐったい。


こんなことで
ドキドキしてしまうあたしだけど



とうとう彼にキスしてしまった。




そして彼も...。



あれ...でも......。


今寝息を立てているってことは
もしかして。



「......寝ぼけてた...だけ?」