出会いは密室で[完]





まるで

彼の寝息に吸い込まれるように


あたしの理性は奪われていく。



トクン...トクン...トクン...。


脈は打つ速さを増して

頭を混乱させる。



なにこれ...。

知らない間にあたしは

彼の顔に
自分の顔を近づけていた。




その瞬間

ふわっと香る
彼のシャンプーの匂い。



「な、なにやってんのあたし...」



こんなんじゃただの変態だよぉ。