出会いは密室で[完]




やっぱ学年トップはすごいよっ。


あたし
スラスラ解けるようになっちゃったし。


「桐野くんほんとにあり......」


『ありがとう。』


そう言おうとしたとき、

丁度目の前の彼が目に入った。





スー...スー...

小さな寝息を立てて寝てらっしゃる...。


肘を机に置き、


軽くグーにした手に
こめかみのあたりを当てて、

体重をかけて寝ている。



こちらからは
寝顔が丸見えで...。



「...かわいすぎ、でしょー…」



この瞬間、


あたしの身体は
一気に熱を感じた。