出会いは密室で[完]





だ、誰?!


そう思って恐る恐る
後ろを振り返った。


え……。


「あ。もしかして、鍵かけられた?」

「……。」

「おい、聞いてんのか?」

「え?えっと...」



なに...この人……。


なんかあたし、
さっき完全にこの人に...


見惚れてた?...。



さっき後ろに居たのは、

少し茶色い髪の毛をした
シュッとした目が印象的なイケメン。



その人は今
扉を開けようとしている。



「はぁー...。またかよ。」

「また?」


「また閉じ込められた。」


そう言って頭を押さえる彼。


閉じ込め...られた?




あたしたちが?!