何分が経ったんだろう...。 意識しないよう 意識しているうちに、 相当な時間が過ぎた気がする。 「んじゃあ...ここもう一回解いてみなよ...」 桐野くんは 眠たげに欠伸をはさみながら言った。 「うん。」 んと...ここは あの公式を使うんだよね。 あっ、いいかも...。 えっとこれは 複雑だからXに置き換えて... なんて試行錯誤を繰り返すうちに 「解けたぁっ!」 回答に辿りついた。