出会いは密室で[完]





放課後――――――――


あたしは職員室に呼び出されていた。



まぁ理由は分かるんだけど...。


「田嶋。お前は特待生なんだから、遅刻はほどほどにな。」

「すいません...」


1回しただけで...
ケチだなこの学校も……。


「今回は注意だけだけど、何度も繰り返すようだったら学校側も考えるぞ」

「はい…」

「気をつけなさい」



―――――――ガラガラガラ




はぁぁ…。

特待生なんて、
やっぱりあたしには気が重い。



でもしょうがない...。
生活のためだもん。



「そうだっ」


ポンッと浮かんだその場所に、
あたしは足を運ばせた。