はぁぁ~~…。


「あたしも居たかったなぁ、その現場に。」

「居たでしょ、直前まで。」


6時限目の授業を終えて、

HRまでの休憩時間。


あたしは茉那に
さっきあったことを話してるところ。



「で。冴美さんはそのあとどうしたの?」

「あぁ...それが......逃げちゃって」

「やっぱり...」



そう。

あの『事故現場』を
たまたま目撃してしまった冴美さんは、



今にも泣き出しそうな顔を見せて
校舎に入って行ってしまった。