状況が把握できない...。 なに? なにが起きたの? 「へ…?」 視線を下に落としてみると、 後ろから誰かに抱えられてることが分かった。 そういえばあたし...。 この段差につまずいて…。 「ったく...。世話焼かせんなよ...」 「え...?」 も、もしかして、 今あたしを後ろで抱えてるのって...。 声で誰かを悟ったあたしは、 戸惑いと、 恥ずかしさと、 ...嬉しさで、 どうしようもなく 身体を熱くさせた。