出会いは密室で[完]





廊下は相変わらず騒がしいのに...。




気まずすぎるでしょー…。



「有沙ぁ~、俺ら先行っちゃうよー?」

違う学校の制服を着た
チャラそうな男の子たちが


コスプレ喫茶の入口に立っていた。


いかついし...。
こわー……。



「あー、悪い待たせた。んじゃあ、またね優科」


「う、うんっ」


有沙ちゃんは
そのまま男の子たちの方へ行ってしまった。



知り合いなんだぁ...。




でもなんか
理解できる気がする。


有沙ちゃんもチャラいし......。




そんなことを考えている間

やっと
教室の中に声が聞こえるようになった。