ハッ……。 肝心の 桐野くんは...? 恐る恐る 彼の顔を覗き込む。 「……。」 だんまり...。 南ぃぃぃぃー……。 「なんだよ」 「...っっ。」 怒りの念を南にぶつけると 返ってきたのは 無愛想な声。 全然反省してないしー…。 「なーにしらけてんの?」 「へ…?」 静まり返った教室の 入口の方から 少しかすれた 聞き覚えのある声。