出会いは密室で[完]





頭の上の電球が
ピコンと音を立てて光ったように



ひらめいた。




「ねぇねぇ南っ」


「おわっ、なんだ優科か...」



お化け屋敷の後で
結構ビビってる南は新鮮だけど


いまのあたしは
そんなのお構いなし。



「いま暇でしょ?」


「え?あーいや、これから入試の...「じゃあこっちこっちッ」




南の腕を
学ランの上から強引に掴んで


人ごみの中を通り抜けていく。





「あれ?南あんた何処行くの?」


「あーなんか優科が...」


「あらそう。じゃあ先に優子の家に行ってるからぁ」


「は?!...俺1人に......「南早くっ」




あたしに引っ張られて
反発しながらおばさんと話す南。




逃がさないんだから。