ざわざわざわ...。


食堂前の掲示板に、
たくさんの人だかり…。


その中にあたしと茉那もいます。



「あっ、あったあった!」

人ごみの中、
あたしより背の高い茉那が

背伸びをして叫んだ。


「マジ?何位あたし」

「優科2位だってー。惜しかったねぇ」


ガクン。

真奈の一言で
あたしは肩を落とした。




今あたしたちは、
期末テストの順位を見ているところ。



『1位とったら、カラオケ代おごってあげるよッ』


という、
茉那との約束を胸に秘めて


一生懸命勉強したけど、
1位にはなれなかったみたい......。




「1位って...誰よ一体…」


人ごみを押しのけて、
見事首位の座を獲得した

あたしのライバルといえる相手の名前を探した。