出会いは密室で[完]





せっかくあたしが


周りに気を配って
小さい声で言ったのにぃ...!




「茉那、シーッ!!」


唇の前に
人差し指を持ってきて


合図をすると、



茉那は咄嗟に自分の口を覆った。




「ご、ごめん...」


「…誰にも言わないでよ......」


「うん、てかそれって...両想いってことなんじゃあ...」


「そ、そんなわけな......」


「嘘。ほんとは自分だってそう思ってるくせにっ」




グサッ。


図星のハートに刺さった茉那の言葉。