そして 不意に聞こえる 唇と唇とが当たる音。 その音が 誰もいない教室に こっそりと響き渡る...。 ドキドキなんてゆう言葉じゃ足りない。 もう... 止まらないよ……。 「...。優科?」 「......あ...桐野くん」 名前を呼び掛けられて 初めて我に返ったあたしは とんでもなく 顔を熱くさせて、視線をそらした。