「おーい優科ぁっ。」


「え...??」



暗幕をかけ終えて、
いすから降りようとしたとき



茉那が話しかけてきた。



「チケット誰に渡した?」


「あぁ、えっと...お母さんと、おばさんと...南かな」


「南くん来れるの?」


「うん。おばさんと一緒に来るって」




南。




『あの日』のあと


すぐに帰ってしまった。




ちょっと寂しい思いもあるけど、

やっぱり受験頑張ってほしいし...。



あ。

そういえば...志望校決まったのかな?