出会いは密室で[完]





「あらそう?」と

一応は納得してくれたお母さん…。



でも、前から結構


鋭いよね...あの人(母)。




「へーえ。あいつのためなんだ」


お母さんがゴミ捨てに行く、

と部屋を出た直後


南があたしの耳元で言った。



「...違う。」

「じゃあ俺のため?」

「もっと違う。」



はぁ……。


モデル体型...か。



桐野くんの隣には
昔から冴美ちゃんがいたんだもんね…。




こんな十人並みのあたしには


絶対越せるわけない。