「ちょっと、なにしてるのよ優科」 パートから帰ってきたお母さんが 買い物袋をぶらさげたまま 驚いた顔であたしを見る。 「見れば分かるでしょ、腹筋。」 確かに...。 運動嫌いのあたしが 腹筋なんて... お母さんからしたら びっくりするのも当然か。 「なにに覚醒したの?」 「別にー。」 「ダイエットだろ」 その声の主を 腹筋をしながらにらんだ。