「へぇー...。ガチで好きなんだ」


「……」



茶髪で
きつめの顔で、

スカート丈が異常に短い女の子が
そうつぶやいて、


いきなり肩を組んだ。


「私も好きなんだよっ遥人くんッ!!」


「え…??」


「小川有沙(オガワ・アリサ)。よろしくなッ」


「う、うんっよろしく......」



なんてゆうか...



派手な人だな……。




でも...悪い人ではないみたい。



「優科~、そろそろ帰ろ?」

「あ、うん。じゃあね、小川さんッ」

「有沙でいいって!じゃあなッ」



こうして
にぎやかだった教室を

あたしと茉那は出て行った。