待って... 吸い込まれそうなんだけど...。 「ちょ...優科ちゃん?」 「あっ...」 1人の女の子の声で 我に返ったあたしは、 彼から目をそらして、 顔だけを熱くさせて下を向いた。 「なんだよお前らー、なんかいい雰囲気じゃね?」 「ヒューヒューッ」 ずっと黙っていると 周りの男子がはやしてきて、 桐野くんはその人たちを睨んで あたしたちの教室を出た。