その瞬間、 南はいきなり あたしの手を振り払って、 あたしに背を向けた。 「え...南?」 「……。」 「どうしたの...?」 ガラガラッ……。 「いまお湯ためたから、もう少し待ってねー」 脱衣所の扉を開く音がして、 お母さんが出てきた。 「あら、どうしたの?南くん。顔赤……」 「大丈夫です...」 「そーお?」 こっちからはよく見えないけど …南、照れてるのかな?