出会いは密室で[完]





こんな自分、
恥ずかしくて……。


気づけば、
静かに涙を流すするあたしを

南の暖かいぬくもりが包んでいた。





「みな、み...。お母さん、来ちゃうよ...」


「へーきへーき。」



この状況を見られたら
相当まずいな...ってことくらい


わかってるのに。




あたしは南の腕を
振り払うことができない。



「俺はいつでも、お前の味方だから」



抱きしめられる力が強くなってる...。



「うん、ありがと...」


あたしも南の背中に手をまわした。