「そう?じゃあお風呂洗ってくるから待ってね」
お母さんは
お風呂の扉を閉めて洗い始めた。
「ほんとに平気なのー?受験生さん」
「楽勝楽勝~。」
ほんとに大丈夫なのか...。
いとことしては結構心配...。
「なんで残ったの?」
「先約だから。」
「へ?」
「お前が優先だからな」
あたしが...優先?
「なんかしょげてるし。」
「……。」
それは...
確かにそうかもしれないけど...。
「あいつと、なんかあったんだろ」
「え...。」
「全部、聞いてやるから」
南...もしかして
そのために残ってくれたの?
あたしを...心配して...。

