学校からの帰り道は
いつも30分くらいなのに、



今日は息がうまくできなくて


もっと長く感じる。


それに、

隣で歩いている南の顔を
見ることができない...。




「……。」



なんか話さないと...
気まずいじゃんか……南...。



「...南?」

「ん...」

「あた...しね、今の状況、よく分かんないんだけど...」

「うん...俺のせいだな。」



南は俯きながら
暗い夜道の中で悲しい笑みをこぼした。