腹の虫を抑えながら
あぐらをかく南の隣に
膝を抱えて、
テレビの前に座りこんだ。
「志望校決まったの?」
「...まだ」
「そろそろ決めないと、まずいんじゃない?」
「あ。これここの近くじゃね?」
無視しやがってぇこいつ...。
そう思いながらも
南の指すテレビ画面に目線を移した。
「あっ!これあたしの学校だよっ!」
「中継だって。今いるんじゃん。」
「うそっ、この人ベストセラー作家じゃない?」
興奮してあたしは
立ちあがってしまった。
「南っ、行ってみようよ!」
「あー?俺はいいっ...ておいっ」
あたしは南の手首を掴んで
扉の鍵もせずに家を飛び出した。

