出会いは密室で[完]




パチッ...


手術中の文字の灯りが
パッと消えた。


「お母さんっ...」


手術室の扉が開いて、
荷台に乗せられたお母さんは


酸素マスクをして出てきた。



荷台に手をかけようとするあたしの手を


先生が掴んだ。



「落ち着け。まず病室に案内してもらおう」



あたしは
桐野くんに手を握ってもらったまま、


お母さんの病室へ向かった。