出会いは密室で[完]





あたしの好きな
低い声が耳に入って


そっと振り返った。


もちろん、

その声の主は桐野くん。



「先生...俺も行っていいですか?」


「なんでお前ここに...」


「俺もこいつと乗せてください。」



こうして、
桐野くんも一緒に
病院へ向かうことになった。


「桐野ッ。」


彼が車に乗ろうとした時、
茉那が彼を呼びとめた。



「優科のこと、よろしくね」


「わかってる」



きっと
茉那はすごく心配してくれてる。


表情を見ればすぐに分かった。




あたしは...大丈夫......。

桐野くんと一緒だから。