あ、そうだ。
そういえば大事な事
聞いてなかったような……。
「何年生、ですか?」
「1年だけど」
「えっ、うそ!」
絶対年上かと思った...。
だって背高いし、
顔つきだって大人だし…。
「同い年なんだぁ...」
「なに。意外?」
「うん...。あたしと同い年には見えないよ...」
なんて言葉をもらすと、
急に桐野くんは「ぷっ」と吹きだして、
今までのイメージを
崩していくかのように
大声で笑い出した。
トクン―――――――――
なんだ...
こんな子供っぽく
笑うんだこの人も...。
あたしの脈が波打った。

