出会いは密室で[完]





時が止まったような気がした。



あたしたちは
ずっと変わらぬ体勢のまま、

沈黙していた。



「...バカかよ……」

「え…?」


沈黙を破ったのは桐野くん。


「あんなの普通、冗談に決まってんだろ...」



冗談...?



「冗談って…彼女居ないってこと?」


「うん」


なんだそれ...。


あたしは今まで、
なにに対して泣いて


あんなに苦しい思いをしてきたんだろ...。