出会いは密室で[完]




絶対おかしい...。


てゆーかありえない!



「なんで開かないのぉ?!」

「だぁかぁら、鍵かけられたの。」

「誰に。」

「主事さんだろ。」



必死に扉を開けようとしているあたしとは逆に、


彼は諦めたように
綺麗に並べられた机の上に座っている。




「ど、どーしよぉっ...」

「朝まで待つしかねーだろ」



なんでそんな冷静なのぉ…?



「う...助けてぇぇー!!」




ガシャンガシャンガシャン。

扉を思い切り叩くあたし。



「おい、やめろって」


その一言と同時に、
あたしの手首は掴まれた。



「へ…?」


「大人しくしてろって言ってんの。」


「は...い……。」



彼の鋭い目つきに負けたあたしは、
その場に座り込んだ。