「そうだね、待ちくたびれちゃったよ」
「こんな緊張感のない喧嘩してんの俺らくらいじゃね?
まさか風龍総長の口説き文句を聞く羽目になるとはな」
「同感だよ全く。
妹への口説き文句を聞く兄の身にもなってほしいよ」
「ちっ。
何回邪魔してやろうと思ったことか。
おい新橋、俺はまだ認めねぇからな」
金髪、黒髪、優兄、黎兄が次々と口を開くけど、こんな雰囲気にしたのは悠基だけが原因じゃないと思う。
「何かやる気そがれちゃったね」
「何言ってるんですか留衣。
今すぐ殺る気になってください」
「さ、智さん。
“殺る”になってますよ」
「啓太、ほっときー。
下手に寄ると怪我すんで。
てかさ、いっそ喧嘩やめへん?」

