「この手を凶器にしてほしくねぇんだ」 悠基はフォローしてくれてるんだ。 さっき、女を差別した男に私がムカついたことに気づいたから、喧嘩してほしくない理由をちゃんと教えてくれてるんだ。 ・・・・ 女だから引っ込んでろ、って言ってる訳じゃないよって。 だったら、私が出てきたことは無駄だったのかな? 『私、しゃしゃり出て来ちゃったね』 「……ばかやろ。おかげで勝てるさ」 悠基は私の頭の上にポンと手を乗せた。 「亜美。―――……」 『え』 次の瞬間には、悠基は私を背に庇って立っていた。