『え、と……』 それでも何か言わなきゃと思って口を開こうとすると、そっと親指で唇をなぞられた。 もう私の思考は、ほぼ停止状態だ。 「……女だからって軽んじてるわけじゃねぇよ?」 『へ』 急に悠基が口を開いたが、頭が回らず理解できない。 「お前が怪我なんてしねぇほど強ぇのも知ってる。 でも、お前に体をはって、男相手に喧嘩してほしくねぇんだ」 あぁ、そっか。