降り下ろされた拳は、私じゃ目一杯背伸びしなきゃいけない高さで、軽々と受け止められた。 ―――悠基によって。 「……へー、君はまだその子を守るんだ」 悠基が無言のまま拳をギリギリと締め上げていると、その場にそぐわない、間延びした声が聞こえてきた。 悠基は締め上げていた拳を放すと、胡散臭そうに声の主を見やった。 そこには、声を掛けてきたと思われる金髪に可愛い顔立ちの男と、嘲笑を浮かべた黒髪に切れ長の瞳の男がいた。 蛇樂総長、と。 怒黒総長、だ。