「亜美、絶対に出てくんなよ」 こっちを見た悠基の顔は、ややこわばっている。 ……いや、違う。 呆れてる? そりゃ、あんな大軍引き連れた卑怯者を見たら呆れるか。 『かっこいいとこ見せてよ?』 「あ?覗くなよ? ここの中央にでも座って、大人しく待ってろ」 『そんなとこにいたら見えないじゃん』 「あいつらにお前を見られるよかましだ」